林官房長官、中国軍機の領空侵犯は「主権の重大な侵害」…意図・目的巡っては「確たる答え差し控える」

記者会見する林官房長官（２７日午前、首相官邸で）

　林官房長官は２７日午前の記者会見で、中国軍機による領空侵犯について、「我が国の主権の重大な侵害であるだけでなく、安全を脅かすもので、全く受け入れられない」と強く非難した。

　中国の軍事動向に関し、「強い関心を持って注視し、警戒監視と対領空侵犯措置に万全を期す」と強調した。領空侵犯の意図・目的を巡っては「確たることを答えることは差し控える」と述べるにとどめた。

　政府は、米国や同志国との連携強化を通じ、抑止力・対処力を向上させて中国に対抗していく構えだ。木原防衛相は同日午前の記者会見で「日米間では平素から様々なやり取りを行っている。中国の軍事動向を注視し、引き続き米国とは緊密に連携していく」と述べた。

　防衛省によると、中国軍の情報収集機「Ｙ９」１機が２６日午前、長崎県・男女群島沖の領空を約２分間にわたって侵犯した。