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「白菜」は「金菜」、中国で野菜が急騰…耕作地が洪水や猛暑の影響受け

読売新聞 / 2024年8月27日 17時35分

中国・雲南省の野菜畑

 中国では各地で耕作地が洪水や猛暑の影響を受け、野菜価格がこの2か月で4割超も急上昇している。国営中央テレビによると、主要な野菜28品目を対象に算出した全国平均の卸売価格は、6月16日の1キロ・グラム当たり4・27元(約87円)から8月15日には6・01元となり、平均40・7%上昇した。キュウリやネギの上昇率は50%以上に達した。

 白菜は中国で安い商品の代表例として各種セールの売り文句に用いられるが、経済メディアの財聯社は26日、「『白菜』は『金菜』に変わった」との見出しで野菜価格の高騰を報じた。

 7月の消費者物価指数は前年同月比0・5%増と、低水準で推移している。ただ、水産物は同1・2%、中国の食卓に欠かせない豚肉は20・4%、それぞれ上昇し、野菜を含めた生活必需品の上昇が際立っている。

 景気や雇用悪化で家計所得が減る中、インフレ(物価上昇)に対する不満は政権に向かいやすい。中央テレビは「秋以降、野菜価格も徐々に下がる」と報じているが、物価や国民の不満が狙い通りに沈静化するかどうかは不透明感が強い。(北京 山下福太郎)

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