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JR九州高速船のクイーンビートル浸水隠蔽、斉藤国交相「安全への意識欠如で極めて遺憾」

読売新聞 / 2024年8月27日 17時8分

クイーンビートル

 JR九州高速船が博多港―韓国・ 釜山 プサン港を結ぶ旅客船「クイーンビートル」(定員502人)の浸水を隠して運航を続けた問題について、斉藤国土交通相は27日の閣議後記者会見で、「安全への意識が欠如していると言わざるを得ず、極めて遺憾だ」と同社の姿勢を厳しく指摘した。

 同社は2月、船首部への浸水を確認したのに法令で義務づけられた検査や修理をしないまま、5月に浸水状況がさらに悪化するまで国に報告せず運航を続けた。その間、航海日誌などに「異常なし」と虚偽記載をし、浸水量が増えた後は警報が鳴らないようセンサーの位置をずらしていた。

 こうした問題は今月上旬、国による抜き打ち監査で発覚し、国交省は行政処分の実施に向けて監査を続けている。処分について、斉藤氏は記者会見で「処分をはじめとする必要な対応は監査終了後、速やかに実施したい」と述べた。

 同社はJR九州の子会社で、昨年2月にも浸水発生時に臨時検査を受けないまま運航を続けたとして、海上運送法に基づき、行政処分にあたる「輸送の安全確保命令」を同6月に受け、改善報告書を国交省に提出していた。

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