天草市の滝周辺で川遊びの２１７人が体調不良…河川の水と患者の便からノロウイルス検出

熊本県天草市の轟の滝（２００７年撮影）

　熊本県天草市を流れる下津深江川の 轟 （とどろき）の滝周辺で、川遊びをしていた人が相次いで体調不良を訴えた問題で、県は２７日、検査した河川の水と患者の便の一部からノロウイルスを検出したと発表した。関連性が疑われるものの、遺伝子の型が異なるため断定できないという。

　県によると、県が１９、２３日に滝周辺の４か所で採取した水のうち、滝つぼ付近の２か所でノロウイルスが検出された。便を検査した１６人のうち、６人からも見つかった。

嘔吐 （ おうと ） などの症状を訴えた人は２０日発表で４６人だったが、２７日午前１０時時点で延べ２１７人に増加。重篤な患者はいないという。県は雨が少なかったため、ノロウイルスを含んだ滝の水が滞留していた可能性があるとみており、水質検査と分析を継続する。