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投てき種目で大躍進の幕別清陵、北海道勢の優勝はパリ五輪やり投げ金メダリストの北口榛花以来

読売新聞 / 2024年8月28日 11時17分

インターハイを制した北海道勢

 北部九州4県を中心に7月21日~8月20日に行われた全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)で、道勢の健闘が光った。中でも幕別清陵は、陸上女子ハンマー投げで沢向美樹選手(3年)が優勝。投てき種目の道勢制覇は、パリ五輪やり投げ金メダリストの北口榛花選手(26)が2015年に達成して以来の快挙となった。また、女子円盤投げでは川村羽海選手(3年)が3位に輝いた。

ハンマー投げ沢向V 円盤投げ川村3位

 沢向選手は中学まで走り高跳びを専門としていたが、持ち前の体のバネを買われ、高校からハンマー投げを始めた。すぐに頭角を現し、昨年のインターハイでは49メートル63を記録し、5位入賞を果たした。

 今夏に向け、冬は片足で階段を上るなど下半身を重点的に鍛えた結果、飛距離アップに成功。今大会は56メートル82を投げての優勝に、沢向選手は「自分の投てきに集中できた」と振り返る。

 今後は大学に進学し、「ロサンゼルス五輪に出場し、自分の限界に挑戦したい」と意気込む。

 一方、女子円盤投げの川村選手は、2年前のインターハイで5位に入賞して注目されたが、昨年は予選落ちを経験。「日本一の努力をする」と誓って理想のフォームを追求した。今大会は自己ベストの43メートル93で3位になった。大学に進学して競技を続ける予定で、「大学1年から日本インカレ(日本学生対校選手権)への出場を目指す」と語った。

統合で誕生した道立高校

 幕別清陵は2019年、道立幕別高校と私立江陵高校が統合して誕生した新しい道立高校だ。投てき種目で選手たちを躍進に導いたのが、砲丸投げの元選手で陸上部監督の西山修一教諭。インターハイで同校陸上部初のタイトルをもたらした沢向選手の潜在能力を見抜き、「ハンマー投げに挑戦しないか」と誘ったのも西山教諭だった。

 教え子たちの活躍について、西山教諭は「高校で終わりではなく、大学や社会人で活躍できるよう指導してきた。沢向は身体能力が高く、川村は技術力がある。北口選手に続く日本を代表する選手になってほしい」と期待している。

「金」7昨年上回る

 道勢は七つの金メダルを獲得するなど昨年を上回る好成績を残した。

 陸上では、立命館慶祥の畠山このみ選手(3年)が女子400メートルと400メートル障害で2冠を成し遂げた。男子400メートルリレーは北海道栄が制し、女子100メートルでは旭川志峯の山崎心愛選手(2年)が2年連続で3位に入った。

 登山は、旭川東の男子が優勝し、女子も2位だった。レスリング女子62キロ級では、昨年3位だった帯広北の野口紗英選手(2年)が準優勝に輝いた。

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