愛知・蒲郡の土砂崩れ、３人不明で自衛隊に救助要請…救助された４０代女性２人は姉妹

救助活動が続けられる土砂崩れ現場（２８日午前１０時２２分、愛知県蒲郡市で、読売機から）＝米山要撮影

　２７日午後１０時１０分頃、愛知県蒲郡市竹谷町 大久古 （おおくご）で山の斜面が崩れ、住宅１棟が土砂に巻き込まれて倒壊した。市消防本部などによると、この家の３０～７０歳代の家族５人が土砂崩れに巻き込まれ、４０歳代の姉妹２人が救出されたが、７０歳代の両親と３０歳代の弟の３人と連絡が取れていない。市は災害対策本部を設置し、自衛隊に救助要請した。

　救助された姉妹のうち、自ら通報した姉は軽傷、妹は重傷だが意識はあり、命に別条はない。倒壊した住宅は木造２階建てで、発生当時、５人は１階にいたという。自衛隊や消防、警察などが重機で捜索を進めているが、倒木などが重なり、作業は難航している。

　現場は、ＪＲ東海道線の三河塩津駅から北約２キロの山あいに民家が点在する地域。市は２８日午前７時、周辺の１４世帯３７人に避難指示を出した。気象庁によると、市内では２７日午後１０時２０分までの２４時間に１３６・５ミリの降水量を観測、平年の８月１か月分を上回った。