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パラリンピックの聖火はギリシャではなくイギリスで採火される…大会の原点と言われる「ストーク・マンデビル大会」とは

読売新聞 / 2024年8月28日 19時0分

ストーク・マンデビルで採火されたパリ・パラリンピックの聖火(8月24日)=AP

 パリ・パラリンピックの開会式が28日(日本時間29日未明)にパリのコンコルド広場で行われる。大会のシンボルとなる聖火の採火は、オリンピックではギリシャで行われるが、パラリンピックでは2012年以降、発祥の地とされるイギリスのストーク・マンデビルで行われている。

 日本パラリンピック委員会によると、パラリンピックの原点と言われる大会が開かれたのは1948年のことだ。時は第2次世界大戦直後。ロンドンの北西約50キロの街ストーク・マンデビルの病院に、ドイツから亡命していたルートビッヒ・グットマンという医師が勤務していた。

 戦争で脊髄を負傷した兵士らを治療していたグットマン博士は、傷病兵のスポーツを通じたリハビリのために、2度目のロンドン五輪に合わせて同年7月29日に車いすの男女16人によるアーチェリーの大会を行った。その後、大会は毎年開催されて「ストーク・マンデビル大会」へと発展する。さらに「五輪の年は、五輪開催地で実施したい」というグットマン博士の呼びかけで、最初の大会から12年後の60年に、夏季五輪のあったローマで開催され、この大会が後に第1回パラリンピックと位置付けられた。

 パリ・パラリンピックの聖火は8月24日に採火され、聖火ランナーらによって全長約50キロの英仏海峡トンネルを通って25日にフランス北部の港町、カレーに到着。聖火は仏国内の約50の都市を通過し、28日夜に開会式が行われるコンコルド広場に運ばれる。

 前回2021年東京パラリンピックの聖火は多様性を表現するため、ストーク・マンデビルで採火された炎と、日本各地で様々な方法で採られた火を合わせて作られた。開会式ではパリパラにも出場する最終走者のボッチャ・内田峻介選手らによって聖火台に点火された。開会式後は東京臨海部の「夢の大橋」(江東区)にある聖火台に移されて、大会期間中にともされた。(デジタル編集部)

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