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ハマスが23歳長男を拉致、千羽鶴折り生還願う米国人の母…「日本に家族がいるようだ」

読売新聞 / 2024年8月28日 23時46分

息子の生還を願って作った折り鶴を見せるゴールドバーグさん

 【ワシントン=池田慶太】イスラム主義組織ハマスに拘束され、パレスチナ自治区ガザで人質となっている米国人男性の母親レイチェル・ゴールドバーグさん(54)が27日、読売新聞のオンライン取材に応じた。願い事のために鶴を折る日本の伝統を知り、生還を願って千羽鶴を作り始めたという。「毎日耐えがたいほど心が痛む」と思いを打ち明けた。

 人質になったのは米国とイスラエルの二重国籍を持つ長男ハーシュさん(23)。昨年10月、同国南部で開かれた野外音楽イベントに友人と参加したところ、ハマスに拉致された。イスラエル軍によると、ガザでは米国市民8人を含む108人が人質になっている。

 ゴールドバーグさんは「息子が私から盗まれてからの数字」として、拉致からの日数を書いて毎朝左胸に付けている。取材に応じた日は「326」。日数を聞かれるたびに「ナイフで心臓をえぐられる」ような思いをしたこともあり、相手が一目で分かるようにした。数字は自分の「アイデンティティー」であり、1日ごとに変わる「自分の名前」だと気丈に話す。

 数週間前に読んだ本で願いを込めて折り鶴を作る日本の文化を知った。ハーシュさんのために作ろうと決め、1000羽を目指して仲間と一緒に折り始めた。

 「ハーシュを思う人たちが手伝ってくれたら1000羽以上の鶴ができるはず。日本の伝統に従うことでよい知らせが届くかもしれない」と期待を寄せる。生還を願うSNSのページには見知らぬ日本人からも励ましの声が届き、「日本にたくさんの家族がいるようだ」と感じている。

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