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台風10号接近、鹿児島県に特別警報…「最強に近いクラス」で最大級の警戒呼びかけ

読売新聞 / 2024年8月29日 0時44分

 非常に強い台風10号の接近に伴い、気象庁は28日、鹿児島県(奄美地方を除く)に暴風、波浪、高潮の特別警報を出した。鹿児島県と宮崎県には大雨特別警報を出す可能性もあり、同庁は「最強に近いクラスの台風」だとして、最大級の警戒を呼びかけている。鹿児島、宮崎、熊本の3県では、計約113万世帯約225万人に避難指示が出され、鹿児島県を中心に4200人以上が避難した。

 読売新聞のまとめでは、29日午前0時現在、宮崎、鹿児島両県で計16人が強風にあおられて転倒するなどして負傷した。宮崎市大塚町では28日昼、紳士服店の看板(縦約2メートル、横約7メートル)が高さ十数メートルの支柱から落下し、軽乗用車に直撃した。

 東海なども大雨に見舞われ、27日夜に愛知県蒲郡市で山の斜面が崩れ、家族5人がいた住宅1棟が土砂に巻き込まれた現場では、2人が死亡し、2人が重軽傷を負った。残り1人とは連絡が取れていない。

 台風は28日午後11時、鹿児島県・屋久島の北西約70キロにあり、中心気圧935ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速50メートル。勢力を維持したままゆっくり北へ進み、30日までに九州に上陸する見通し。移動速度が遅いため、大雨や暴風の影響が長引く恐れがある。

 29日午後6時までに予想される24時間降水量は、九州南部600ミリ、九州北部400ミリ、東海と四国300ミリ。九州南部では30日午後6時までの同降水量が400ミリと予想され、総雨量が多い所で1000ミリを超える可能性がある。29日に予想される最大瞬間風速は、九州南部70メートル、九州北部と奄美地方60メートル。

 国土交通省によると、28日午後時点で宮崎、広島、高知県など計72基のダムで、事前放流を実施した。

 JR西日本などによると、山陽新幹線は広島―博多間で29日夜から30日午前にかけて運休する。東海道新幹線も30日~9月1日に計画運休などを行う可能性がある。

 空の便は28日、日本航空や全日空の国内線などで欠航が相次いだ。29日も、日本航空の国内線265便が欠航となり、全日空は29~30日の国内・国際線計193便が欠航予定。スカイマークなども一部の便で欠航が生じている。

 文部科学省によると、28日は宮崎、鹿児島、静岡など6県で小中高校など計262校が休校となった。

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