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パラリンピック開幕、支える人もワクワク…「障害者は助けが必要な人と思い込んでいた」

読売新聞 / 2024年8月29日 5時0分

コンコルド広場の前で、ボランティアへの意気込みを語る松野千絵さん(25日、パリで)=木佐貫冬星撮影

 28日開幕のパリ・パラリンピックでは、世界から集まったパラアスリートたちが9月8日までの期間中、各競技でしのぎを削る。「障害者スポーツの祭典」を支えようと、日本からもボランティアが続々と駆けつけている。

 「ワクワクが止まりませんね」。ボランティアリーダーとして開会式で報道関係者を案内する松野千絵さん(58)(東京都練馬区)は、会場となるコンコルド広場の前で、笑顔を見せた。

 前回の2021年東京大会でも、ブラインドサッカーの会場で障害のある大会関係者を観覧席に誘導するボランティアを務めた。当初は「車いすを押してあげよう」と張り切ったが、車いす利用者は自力ですいすいとスロープを上っていく。空き時間に観戦した試合では、視覚障害の選手たちが正確なパスやシュートをする姿に驚かされた。「障害者は助けが必要な人たちと思い込んでいたことを反省した」

 大会後、街角で車いす利用者や視覚障害者を見つけると、「何かお手伝いできますか」と自然に声をかけられるようになったといい、「ボランティアを経験し、価値観が変わった」と話す。

 普段は中学校などで英語講師を務める。車いすテニス女子の田中愛美選手(28)は教え子で、試合の応援も楽しみにしている。「障害を個性と捉え、認め合える機運が広がる大会になってほしい」と願っている。

 東京都目黒区の小学校講師、山田香代さん(56)も、東京大会のボランティアに参加し、パラスポーツに興味を持った。ゴールボールの試合会場に足を運び、月3回ほどゴール判定などをするボランティアに携わるように。「障害を抱えながらも一生懸命にスポーツをする姿を見ると励まされる」と魅力を語る。

 パリ大会もボランティア参加を申し込み、担当がボッチャ会場の選手誘導に決まると、ボッチャのルールを猛勉強。審判の資格を取得するほどの熱の入れようだ。「選手たちが公平に試合に臨めるよう役割を全うし、パラリンピックを成功させたい」と意気込む。

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