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「パラリンピックの面白さ知らないなんてもったいない」…取材25年目のカメラマン

読売新聞 / 2024年8月29日 7時53分

凱旋門の前でカメラを手にする越智さん(28日、パリで)=波多江一郎撮影

 28日開幕のパリ・パラリンピックでは、世界から集まったパラアスリートたちが9月8日までの期間中、各競技でしのぎを削る。「障害者スポーツの祭典」を盛り上げ、世界に発信しようと、日本からもカメラマンが駆けつけている。

 四半世紀にわたりパラアスリートを追いかける写真家の越智貴雄さん(45)(東京都中央区)は28日、 凱旋 がいせん門から延びるシャンゼリゼ通りを訪れ、開会式会場を下見した。「アスリートの世界は五輪だけではない。パラリンピックの面白さを知らないなんてもったいない」と話す。

 パラリンピックとの出会いは2000年シドニー大会。新聞社に撮影を依頼され、「障害者にカメラを向けていいのか」と不安になったが、開会式を見て驚いた。選手たちはみな笑顔で行進し、脚を切断した選手は逆立ちしながら、観客に片手で手を振っていた。「障害者はかわいそうだと思っていたが、むしろアスリートとしての力強さを感じた」と振り返る。

 パラアスリートの魅力を伝えようと、04年に障害者スポーツ専門サイト「カンパラプレス」を始めた。国内外の大会を回り、義足や車いすなど様々な障害者アスリートを撮影してはサイトに掲載。最近はパラアスリートをモデルにした撮影会の講師役を務めるなど、パラスポーツ普及にも力を入れる。

 パラリンピックの撮影は、コロナ下の22年北京大会を除き、夏冬合わせて12回目となる。パリ大会の期間中、カンパラプレスや自身のSNSなどに撮影した写真を随時掲載し、広く発信するつもりだ。「歴史漂うパリの地で、風を切り裂きながら躍動する選手たちを撮影するのが楽しみで仕方ない。限界に挑む選手たちの姿を見れば、障害者のイメージが変わるはず」と観戦を呼びかけている。

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