1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

愛知・蒲郡の土砂崩れ、警戒区域外で発生…県「区域外でも急斜面や沢の近くは注意して」

読売新聞 / 2024年8月29日 14時35分

5人が巻き込まれた土砂崩れの現場(28日、愛知県蒲郡市で)=青木瞭撮影

 台風10号の影響などにより、愛知県蒲郡市で27日深夜に発生した土砂崩れは、県が土砂災害警戒区域に指定していない地域で発生した。県は継続的な救助が必要として、28日、同市に災害救助法の適用を決定した。県内では今後も雨が続く見込みで、県の担当者は「警戒区域ではない地域でも土砂災害への注意を続けてほしい」としている。

 土砂崩れがあった現場では、巻き込まれた一家を知る人たちが心配そうに捜索を見守った。「先週の金曜に一緒に昼食を食べたばかり。とにかく無事でいてほしい」。連絡がとれなくなっている70歳代男性の高校の同級生で、心配で駆けつけたという無職男性(77)は、不安そうな様子で救出作業を見つめた。

 県砂防課によると、今回の現場は、高さ5メートル以上で勾配が30度以上の斜面などが指定される土砂災害警戒区域ではなかった。担当者は「区域外でも大雨で地盤が緩み、土砂崩れなどが起きることはある。急斜面や沢の近くに住む人は十分注意してほしい」と話す。

 名古屋地方気象台によると、台風10号は31日から9月1日にかけて県に接近する可能性があり、29日午後6時までの24時間降水量は、多い所で西部、東部ともに150ミリと予想されている。

 台風10号の周辺から湿った空気が流れ込む状況について、防災に詳しい福和伸夫・名古屋大名誉教授は、2000年の東海豪雨と似ていると指摘した上で、「さらに影響の長期化が懸念され、同様の災害が各地で起こる可能性がある」とする。土砂災害を避けるためには、「崖から水が流れ出る、異常な臭いがするなどの前兆があれば避難してほしい。ハザードマップの確認も重要だ」と呼び掛けている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください