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鹿児島空港で小型機停止中の誘導路にヘリ着陸を許可…運輸安全委「管制官の目視確認不十分」

読売新聞 / 2024年8月29日 10時0分

鹿児島空港(読売ヘリから、2012年3月14日撮影)

 鹿児島空港で2022年、小型飛行機の停止しているヘリパッド付き誘導路に、ヘリコプターが着陸しようとする重大インシデントがあり、運輸安全委員会は29日午前、調査報告書を公表した。離着陸担当の管制官が、不十分な目視確認などにより、小型機に気付かないままヘリに着地を許可していたと指摘した。

 報告書によると、22年6月2日午前11時過ぎ、同空港のヘリパッド付き誘導路に航空大学校の小型機(乗員1人)が停止している状況で、離着陸担当の管制官(49)は訓練飛行中の鹿児島国際航空のヘリ(同2人)に対し、ヘリパッドに着陸後まもなく再び離陸する「ストップ・アンド・ゴー」を許可した。小型機に同誘導路での停止を指示したのは、地上走行を担当する別の管制官(60)だった。

 直後に小型機から「離陸準備完了」との交信があったため、離着陸担当は小型機に気付き、ヘリに着陸をやめて再上昇する「ゴー・アラウンド(復行)」を指示。両機は1420メートル離れていた。

 報告書は、離着陸担当がヘリに許可を出す前、誘導路上などの目視確認を十分に行わなかったとして、「(目視確認は)基本動作であり、確実に実施する必要がある」と指摘。また、離着陸担当は普段、地上走行担当の承認を得てからヘリパッドへの着陸許可を出していたが、当時はこれも失念した。

 同空港事務所は再発防止のため、ヘリパッドを原則、離陸専用とし、着陸などに使う場合には、滑走路担当が地上走行担当の許可を確実に得るよう業務処理要領に明記した。

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