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パラリンピック開会式、シャンゼリゼ通りをアスリートが行進…167の国・地域から4400人

読売新聞 / 2024年8月29日 11時24分

パラリンピックの開会式で入場行進する日本選手団(28日、パリのコンコルド広場で)=古厩正樹撮影

 【パリ=読売取材団】第17回夏季パリ・パラリンピックは28日、開幕した。パリで五輪は3度開催されているが、障害がある選手によるスポーツの祭典のパラリンピックを行うのは初めて。開会式はパリ中心部のコンコルド広場などを会場に同日午後8時(日本時間29日午前3時)から行われた。

 式では各国・地域の選手たちがシャンゼリゼ通りを行進してコンコルド広場に入場。日本代表選手団は競泳女子の西田杏(27)(シロ)と陸上男子の石山大輝(24)(順大院)が旗手として先導した。難民選手団などが続いた後、最後に開催国フランスの選手団が行進した。マクロン大統領が開会を宣言。チュイルリー公園に設けられた聖火台に火がともされると、気球のようなものによって聖火が夜空に浮かび上がった。

 五輪と同じ「広く開かれた大会」をスローガンに掲げる今回のパラリンピックには、史上最多の167の国・地域と難民選手団の計約4400人が参加。女性は過去最多の約2000人がエントリーしている。ウクライナ侵略を続けるロシアとその同盟国ベラルーシの選手は国を代表しない「個人の中立選手(NPA)」として、90人以上が出場する。

 競技は29日から始まり、来月8日まで、22競技549種目が行われる。日本は海外開催の大会では過去最多となる175選手が参加する。

 仏当局は大会期間中、1日あたり2万5000人の警察官らを動員するなど厳戒態勢で臨む。

小田凱人選手「五輪を超える衝撃を」ガッツポーズ

 障害者スポーツの祭典を照らす聖火が、パリの地に初めてともった。28日に行われたパリ・パラリンピックの開会式。ハンデを抱えながら極限まで極限まで体を鍛え上げたパラアスリートたちは、戦いを前にリラックスした表情で式典に臨んだ。

 開会式は午後8時(日本時間29日午前3時)、フランス革命の舞台となったコンコルド広場で始まった。各国の選手団は夕闇が迫る 凱旋 がいせん門をバックにシャンゼリゼ通りを行進して入場。日本は76番目に登場し、左胸に日の丸をあしらった白いジャケットを身にまとった選手たちは、スタンドに手を振って観客の声援に応えた。

 初出場ながら金メダルの期待を集める車いすテニス男子の小田 凱人 ときと選手(18)は時折、ガッツポーズをして自らを力強くアピール。会場のローランギャロスでは今年6月の全仏オープンで2連覇を達成しており、三木拓也選手(35)と組むダブルスとの2冠も狙う。「五輪を超える衝撃を与える」と決意を語る。

競泳の木村敬一選手「最高のレース」

 前回の2021年東京大会の競泳男子100メートルバタフライで金メダルを獲得した全盲の木村敬一選手(33)はチームメートの腕に手を添えて歩みを進めた。「大舞台に立てる幸せをかみしめ、最高のレースが出来るように頑張る」と意気込んだ。

車いすラグビー池崎大輔選手「全てを懸けて挑む」

 2大会連続銅メダルの車いすラグビーのエース池崎大輔選手(46)は金髪姿で参加。車いすをこぎながら、日の丸の小旗を振っていた。代表メンバー12人中11人が前回大会と同じで、「間違いなく世界一になれるチーム。全てを懸けて挑む」と悲願の金メダル獲得を誓った。(波多江一郎、松本慎平)

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