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鹿児島市沖で船が沈没、男性船長が行方不明…熊本・宮崎・鹿児島の3県で41人が重軽傷

読売新聞 / 2024年8月29日 12時30分

突風で道路にはがれきなどが散乱し、電柱は大きく破損していた(29日午前8時41分、宮崎市大淀1で)=浜崎大弥撮影

 強い台風10号は29日午前8時頃、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した。台風の影響で九州各地では記録的な大雨に見舞われた。愛知県蒲郡市で発生した土砂崩れでは、3人の死亡が確認された。鹿児島市沖で船が沈没し、男性船長(64)が行方不明になっている。気象庁は暴風や大雨などへの厳重な警戒を呼びかけている。

 台風は上陸後、やや勢力が弱まり、29日午前9時時点の中心気圧は960ヘクト・パスカル、中心付近の最大風速は40メートル。鹿児島県出水市付近を時速約15キロで北北東へ進んでいる。気象庁は同日午前10時半、同県に出していた暴風、波浪、高潮の特別警報を、警報や注意報に切り替えた。

 台風に伴う大雨により、蒲郡市で27日夜に発生した土砂崩れでは、住宅にいて巻き込まれた家族5人が29日未明までに発見されたが、うち3人が死亡した。

 読売新聞のまとめでは、29日午前9時現在、熊本、宮崎、鹿児島の3県で計41人が重軽傷を負った。宮崎県では、新たに突風で建物が倒壊するなどし、10人が搬送された。

 鹿児島県三島村と大分県由布市の計1458世帯に最も危険度の高い「緊急安全確保」が、鹿児島、宮崎、熊本、大分、福岡5県の計約147万世帯に避難指示が出され、熊本、鹿児島両県を中心に計約1万8000人が避難所に身を寄せた。

 九州電力(福岡市)などによると、29日午前8時現在、九州7県で約25万戸が停電している。

 気象庁によると、27日から29日午前7時までの降水量は宮崎県美郷町701・5ミリ、同県えびの市640ミリ、鹿児島県錦江町564・5ミリなどとなり、8月1か月分の平年値の1・1~1・8倍に達した。鹿児島県枕崎市では、最大瞬間風速51・5メートルを観測した。

 30日午前6時までに予想される24時間降水量は、九州南部600ミリ、九州北部と四国400ミリ、東海300ミリ、関東甲信と近畿200ミリ。

 JR西日本は29日、同日午後5時頃から広島―博多間で計画運休を行い、新大阪―広島間でも一部列車の運行を取りやめると発表した。30日午前から31日にかけて新大阪―博多間の全線や一部区間で計画運休などを実施する可能性がある。

 JR東海によると、東海道新幹線は30日、三島―名古屋間で終日運転を取りやめる。東京―三島間、名古屋―新大阪間は運行本数を大幅に減らす。

 日本航空は29日午前8時時点で、同日の国内線275便の欠航を決めた。全日空も午前9時半時点で、同日の国内線212便の運航を取りやめる。30日も一部の便で欠航を予定している。

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