1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

突然「ドーン」、「家がひっくり返るのではないかと」…宮崎で突風続発しけが相次ぐ

読売新聞 / 2024年8月29日 12時56分

 強い台風10号の影響は各地に広がっている。29日午前に台風が上陸した九州南部では、行方不明者1人、計41人のけが人が確認された。台風から離れた愛知県でも大雨による土砂崩れで3人が死亡した。

 宮崎県内では28日夜から29日未明にかけ、突風が相次いで発生した。宮崎市消防局によると、同市東大淀2のJR南宮崎駅付近で28日午後10時50分頃から、「ガラスが割れた」といった通報が相次ぎ、10人を救急搬送し、うち2人が重傷を負った。現場は住宅や商業施設が立ち並ぶ地域で、建物の外壁がめくれたり、ガラスが割れたりしたほか、落ちた瓦や木が路上に散乱していた。

 突風で自宅に被害が出た主婦(63)は「28日夜、突然『ドーン』という激しい音を聞いた。一気に強い風が吹いて、家がひっくり返るのではないかと不気味だった」と振り返った。

 宮崎県によると、突風による被害も含め、29日午前8時現在、3市町で24人がけがをしたという。

 鹿児島市七ツ島沖の海上では28日午後8時半頃、小型船が沈没し、船長の潟岡英行さん(64)が行方不明になった。鹿児島海上保安部などによると、船上で作業をしていたところ、船が風にあおられて転覆したという。このほか、鹿児島県内では29日朝までに、さつま町で80歳代の男性が自宅屋根から転落して頭部を負傷するなど計16人が重軽傷を負った。

 家族5人を巻き込んだ愛知県蒲郡市で起きた土砂崩れの現場は、山あいに民家が点在する地域で、27日夜に山林の一部が崩れ、隣接する木造2階住宅に土砂が流れ込んだ。市は自衛隊に災害派遣を要請し、県警と地元消防を合わせて約110人態勢で捜索にあたった。

 市災害対策本部や愛知県警によると、この家に住む70歳代の母親が死亡したほか、男性2人が28日夜から29日未明にかけて心肺停止の状態で見つかり、その後、死亡が確認された。県警は、30歳代の長男と70歳代の父親とみて、身元の確認を進めている。発生直後に救出された40歳代の長女は頭などに軽傷。12時間後に見つかった40歳代の次女は重傷だった。

 住宅周辺は、高さ5メートル以上で勾配が30度以上の斜面などが指定される「土砂災害警戒区域」ではなかった。土砂崩れが発生した27日夜までの24時間降水量は、平年の8月の1か月分を上回り、大雨の影響で地盤が緩んだとみられている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください