青森・六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場の完成目標は「２６年度中」に…日本原燃、２７回目の延期

青森県六ヶ所村の日本原燃の使用済み核燃料再処理工場（２０２２年９月撮影）

　日本原燃は２９日、９月中の完成を断念した使用済み核燃料の再処理工場（青森県六ヶ所村）について、新たな完成目標を２０２６年度中にすると発表した。原子力規制委員会による新規制基準の審査対応などに、さらに時間がかかると判断した。同じ敷地内に整備している「 ＭＯＸ （モックス）燃料工場」も９月末の完成時期を見直し、２７年度中に延期する。

　両工場は、国が推進する「核燃料サイクル」の中核となる施設。再処理工場で使用済み核燃料から抽出したプルトニウムやウランを利用し、ＭＯＸ燃料工場で原発で使用する混合酸化物（ＭＯＸ）燃料を製造する。完成時期の延期は再処理工場が２７回目、ＭＯＸ燃料工場が８回目となる。