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パラ開会式、3色のスモークで始まり「気球」聖火台で締め…IPC会長は戦争への思い語る

読売新聞 / 2024年8月29日 18時32分

聖火台に火をともすパラリンピアンたち(28日、パリで)=荒木優斗撮影

 【パリ=読売取材団】28日夜(日本時間29日未明)に行われたパリ・パラリンピック開会式は五輪に続き、夏季大会では初めて競技場外が舞台となった。コンコルド広場のステージでは車いすや手足に障害のあるパフォーマーらがダンスを披露し、上空では飛行機がスモークを使ってトリコロールカラーを描いた。大勢の観衆が見守る中、選手たちはパリ中心部のシャンゼリゼ通りをパレードした。

 行進は国名でフランス語のアルファベット順で続き、日本選手団は76番目に登場。旗手を務める陸上男子の石山大輝(順大院)、競泳女子の西田杏(シロ)の2人が一緒に大きな日本国旗を掲げ、ゆったりとした足取りでチームを先導。白いジャケットを着た日本選手らは小旗を振りながら笑顔を見せた。

 最後にフランス選手団が広場に姿を現すと「オー・シャンゼリゼ」などの曲が流れ、会場には選手や観客らの歌声や手拍子が響いた。マクロン大統領による開会宣言の後にはトーチを持った人々がフランスの作曲家ラベルの「ボレロ」の曲調に合わせて動き回り、パラリンピックのシンボルマーク「スリー・アギトス」を形作って「調和」を表現した。

 聖火リレーの最後を締めくくったのはフランスの5人のパラアスリート。5人が気球をイメージした聖火台に点火すると、五輪と同じように聖火は上空に浮かび上がり、熱戦の開幕が告げられた。

「スポーツ、融和剤に」

 国際パラリンピック委員会(IPC)のアンドルー・パーソンズ会長は、戦火が続く中での開催に「世界で紛争や憎しみが増す重大な局面での開催。スポーツが我々を一つにする融和剤になるといい」と訴えた。ロシアのウクライナ侵略が開幕を直撃した2022年北京冬季大会では「ピース(平和)!」と絶叫。今大会も戦争への思いをスピーチに込めた。

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