1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

日本ボッチャ史上初の「金」杉村英孝が白星発進…「会場に響く声援、気持ちいい」

読売新聞 / 2024年8月29日 21時14分

中国選手に勝利した杉村英孝(29日)=古厩正樹撮影

 パリ・パラリンピックは29日、ボッチャの1次リーグが始まり、男子個人(脳性まひBC2)で、E組の杉村英孝(TOKIOインカラミ)は中国選手を下して白星発進した。D組の広瀬隆喜(西尾レントオール)もカナダ選手を破った。

 東京大会で日本ボッチャ史上初の金メダリストとなった杉村が連覇へ好発進した。2012年ロンドンから4大会連続出場となる42歳の第一人者は、「(16年の)リオデジャネイロと似ているかなと思った。会場に響くような声援で気持ちいい」。歓声を後押しに快勝し、心地よさそうに汗を拭った。

 ジャックボール(目標球)を手前よりに置いて始まった第1エンドは、相手の中国選手が力強い投球で奥へとジャックボールを押し出してから「ロング」の攻防に。ここで展開の変化に対応し、精密な投球で寄せて1点をリード。「あそこでもう2点、3点取れた。そうすれば、少し余裕を持って2エンド目から向かうことができたかな」。やや反省を残した第1エンドを終え、以降は要所で正確な投球を続け、リードを広げた。

 3年前。情熱を傾けてきた東京大会から時がたつと、徐々に次への意欲がわいてきたという。「金メダルは実力があって取れたとは思っていない。圧倒的な強さがまだまだ足りない」

 実際、長年のライバルで、チーム(脳性まひ)では2大会連続でメダルを獲得した戦友でもある広瀬には、近年の日本選手権で連敗している。「ロング」の攻防で、広瀬に上回られたことが要因の一つだ。「ずっと取り組んできたが、試合で発揮できなかったことはまさに課題」と受け止め、勝負強さを磨く毎日を過ごす。

 「自分のボッチャは未完成。挑戦者の気持ちとメダリストの自覚、責任を持って、連覇に向けて勝負していく」と杉村。前人未到の挑戦が始まった。(平地一紀)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください