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「ガラスが割れた」「瓦が飛んだ」宮崎で突風被害相次ぐ…新幹線「終日運転見合わせ」に利用客ため息

読売新聞 / 2024年8月29日 22時59分

突風で壊れたとみられる建物(29日午後2時33分、宮崎市で)=石原拓海撮影

 鹿児島県に上陸した台風10号は29日、九州を暴風域に巻き込みながら北上した。宮崎県では突風の被害が相次いで確認された。九州を横断するように東に進んでおり、各地で警戒が続く。

 「ドーンというすごい音が2回してびっくりした。こんなことは生まれて初めて」。宮崎市の自動車整備販売会社に勤める女性(75)は、大きく傾いた車庫の前で語った。

 市消防局によると、この周辺では28日午後10時50分頃から、「ガラスが割れた」といった通報が複数あり、10人が救急搬送された。一帯は住宅や商業施設が立ち並び、市によると、突風とみられる被害は直線距離で数キロにわたる。

 隣接する同県西都市でも29日午前1時頃から、市中心部で「瓦が飛んだ」などの情報が寄せられた。同県内では28~29日、少なくとも6か所で突風による被害が発生したとみられる。

 大分県では、由布市の大分自動車道・由布岳パーキングエリア(PA)付近で土砂崩れが起き、道路やPA内に土砂が流れ込んだ。

 影響は本州にも広がった。東海道新幹線は大雨のため29日午後6時半頃から、全線で運転を見合わせた。東京駅の改札前では、終日運行しないことを知らせるアナウンスが流れると、利用客がため息をもらした。

 東京に旅行で訪れた名古屋市の男子大学生(21)は「バスに空席がなければ、泊まる場所を見つけなければ。31日のアルバイトまでに帰る方法を探したい」と話した。

 30日は三島―名古屋間で終日、運転を取りやめ、東京―三島間、名古屋―新大阪間は上下線で1時間2本程度の運行にとどめる。山陽新幹線も広島―博多間を終日運休し、新大阪―広島間は運行本数を減らす。両新幹線とも31日以降も計画運休する可能性がある。

 空の便も、30日は日本航空が国内線287便、全日空は国内線346便の欠航を予定している。

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