ボッチャ広瀬隆喜、逆転で白星発進…「持ち味はパワーとは違う繊細な考え方や攻め方」

カナダ選手と対決し、投球後雄叫びを上げる広瀬隆喜（２９日）＝古厩正樹撮影

　パリパラリンピックのボッチャは２９日、１次リーグが始まり、男子個人（脳性まひＢＣ２）で、Ｅ組の杉村英孝（ＴＯＫＩＯインカラミ）は中国選手を下して白星発進した。Ｄ組の広瀬隆喜（西尾レントオール）もカナダ選手を破った。

　５度目の出場で、個人では初のメダルに挑む広瀬が、逆転勝ちで滑り出した。第１エンドで２点を先行されたものの、「最低限で抑えられた」と動揺はなかった。直後の第２エンドは、「相手の（投じる）コースを消そうと思って、あまり大きく動かさずに（ジャックボールを）コツコツ押して３点を取った」。このエンドで逆転すると、勢いそのままに６―２の快勝。「自分の持ち味はパワーと言われているが、ちょっと違う、繊細な考え方や攻め方で、後半は思う展開に持っていけた」。納得の笑顔で、会場を後にした。