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道仁会元会長の松尾誠次郎被告が病死、78歳…引退時に後任巡って組分裂・抗争

読売新聞 / 2024年8月30日 9時6分

福岡県警察本部

 指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)の元会長、松尾誠次郎被告(78)が病気のため、27日に死亡していたことが福岡県警への取材でわかった。恐喝罪に問われ、福岡地裁で公判中だった。

 松尾被告は1992年に同会会長となり、2002年には暴力団捜査情報の見返りに同県警警察官に金を渡した贈賄罪で実刑判決を受けた。06年に引退したが、後任会長の人選を巡って内部対立が起き、分裂した指定暴力団九州誠道会(現・指定暴力団浪川会)と抗争が勃発して48事件が発生。九州誠道会の関係者と間違えられ、射殺された市民も含め計14人が死亡した。

 県警は昨年10月、医療法人理事長から3000万円を脅し取ったとして、恐喝容疑で松尾被告を逮捕。同11月に起訴されて公判中だったが、その後勾留が執行停止となり、入院していたという。

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