アップルとエヌビディア、オープンＡＩへの投資に向け交渉…新たな資金調達に参加

「チャットＧＰＴ」のロゴ＝ロイター

　【ニューヨーク＝小林泰裕】ウォール・ストリート・ジャーナルなど米主要メディアは２９日、米ＩＴ大手アップルと米半導体大手エヌビディアが、対話型ＡＩ（人工知能）サービス「チャットＧＰＴ」を手がける米オープンＡＩへの投資に向けて交渉していると報じた。

　報道によると、オープンＡＩが新たに実施する数十億ドル（数千億円）規模の資金調達に両社やマイクロソフト（ＭＳ）が参加する可能性がある。各社の投資額は明らかではないが、オープンＡＩの企業価値は１０００億ドル（約１４・５兆円）超となる見通しという。

　アップル、ＭＳ、エヌビディアは現在、世界の時価総額ランキングで１～３位を占める。ＭＳはすでにオープンＡＩに１３０億ドルを出資しており、同社の技術を自社サービスに取り込んでいる。生成ＡＩ開発で出遅れたアップルは、オープンＡＩとの提携で巻き返す狙いがあるとみられる。エヌビディアはオープンＡＩにＡＩ向け半導体を販売しており、関係強化を図る。