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子どもたちにポリオ・ワクチン接種、ガザの戦闘休止へ…中部・南部・北部の順に3日間ずつ

読売新聞 / 2024年8月30日 10時42分

28日、ガザ中部のテントで、家族に囲まれるポリオに感染した子ども(右から2人目)=ロイター

 【ニューヨーク=金子靖志】イスラエルとイスラム主義組織ハマスは、パレスチナ自治区ガザで流行が懸念されるポリオ(小児まひ)のワクチン接種を目的にした戦闘の一時休止に合意した。世界保健機関(WHO)が29日、発表した。WHOの高官がオンラインで記者会見し、明らかにした。ワクチン接種は9月1日に始まる予定で、ガザ中部、南部、北部の順にそれぞれ3日間、戦闘を休止する。

 昨年10月に始まったガザで戦闘休止が実現すれば、昨年11月24日からの7日間に続き、2度目となる。

 WHOの高官によると、ワクチン接種は10歳未満の子供約64万人が対象で、ガザには2回の接種に使う126万回分のワクチンがガザに到着している。流行を食い止めるためには、9割以上の接種率が必要とされ、状況に応じて期間を延長するという。

 ポリオは発症すると、手足のまひなど後遺症が残ることがある。呼吸困難で死亡する事例もある。ガザでは今月半ば、25年ぶりにポリオの感染例が確認され、国連が戦闘停止を呼びかけていた。

 ハマス幹部は戦闘の一時休止について、ロイター通信に「接種を確実に行うため、国際機関と協力する用意がある」と述べ、歓迎した。

 29日にはガザ情勢を協議する国連安全保障理事会が開かれた。理事国からは、戦闘の一時休止に関する合意を歓迎し、イスラエルとハマスに合意の履行を求める声が相次いだ。

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