ダチョウ肉の「オーストリッチ丼」販売開始、吉野家が１６８３円で提供…１店舗あたり１日２０食

期間限定で販売される「オーストリッチ丼」（吉野家ＨＤ提供）

　吉野家ホールディングス（ＨＤ）は、ダチョウの肉を使った商品の限定販売を始めた。ダチョウ肉を牛肉や豚肉、鶏肉に次ぐ「第４の肉」と位置づけ、食材の多様化につなげたい考えだ。

　吉野家の一部店舗約４００店で２８日から１週間、ダチョウのもも肉とヒレ肉をローストビーフ風に調理した「オーストリッチ丼」（税込み１６８３円）を提供している。ジューシーな赤身肉のうまみが味わえるとしており、販売数は１店舗あたり１日２０食程度で計約６万食となる。

　吉野家ＨＤは２０１７年から、子会社を通じて茨城県石岡市の牧場でダチョウの飼育や活用方法の研究を始めた。現在は約５００羽を飼育している。

　ダチョウは牛の３～４割程度の飼料で育てられるため飼育効率が高く、肉は高たんぱくで低脂質、低カロリーな食材として知られている。ただ、収益化は難しいため、吉野家ＨＤはダチョウの脂を使ったスキンケア商品のクリームやフェースマスクなども販売する。