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唐沢剣也がパリでも悔しい「銀」…2年前にスバル「出向」、磨いた「金のためのスパート」不発

読売新聞 / 2024年8月30日 20時6分

男子5000メートルで2位でゴールする唐沢選手(30日、パリで)=古厩正樹撮影

 「残念だったけど、全力は出し切った」。30日に行われたパリ・パラリンピック陸上男子5000メートル(視覚障害)の唐沢剣也選手(30)は2大会連続の銀メダルに、爽やかな笑顔を見せた。前回東京大会後、金メダルを目指すため、群馬県社会福祉事業団から地元の強豪実業団「SUBARU(スバル)」に出向する「特例人事」で臨んだパリ大会。従来の世界記録を2秒半近く更新し、「金」に近づいた。(松本慎平)

 先天性の網膜 剥離 はくりのため10歳で視力を失い、県立点字図書館で働きながら市民ランナーとして練習を積んだ。東京大会では5000メートルのラスト200メートルで逆転を許し、「最後の力が足りなかった。環境を変えて強化しないと金は取れない」と思った。翌年4月にスバルの一員になり、レベルアップを図った。

 それまで専門家から指導を受けた経験がなく、体調を整えるストレッチやフォームを作る反復練習など、陸上選手に必要な基礎を一から学んだ。練習メニューも、目標の大会から逆算して必要な練習を積み上げるスタイルに改良した。

 さらに「金を取るためのラストスパート」を磨くため、スピードの切り替えや中盤で力をためるペース配分などを一つ一つ習得。昨年の世界選手権(パリ)では、先頭の選手に10メートル以上先行されながら、ラストスパートで逆転した。

 この日もその再現を目指して2位で追走。終盤追い上げたがわずかに届かず「やってきたことは間違っていなかったけど、世界のレベルはまだまだ上だった」と悔しさをにじませた。

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