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陸上歴7年の唐沢剣也、成長実感の「銀」…アジア新も「まだ上狙える」「次も目標は金」

読売新聞 / 2024年8月30日 21時11分

男子5000メートルで力走する唐沢剣也(右)(30日)=古厩正樹撮影

 パリパラリンピックは30日、陸上男子5000メートル(視覚障害T11)決勝が行われ、前回大会2位の唐沢剣也(SUBARU)が従来の世界記録を上回る14分51秒48をマークし、アジア新記録で銀メダルを獲得した。和田伸也(長瀬産業)は4位。男子400メートル(車いすT52)予選は、佐藤友祈(モリサワ)が58秒04で2組1位で全体2位、伊藤智也(バイエル薬品)が2組2位で全体3位でともに決勝に進んだ。伊藤竜也(新日本工業)は予選敗退となった。

 アジア新記録を樹立した自分を含み、3位までが従来の世界記録を更新するハイレベルなレース。東京大会後、実業団で力を伸ばした成果を出し切ったという実感とともに、唐沢は悔しいという感情が抑えられなかった。「まだ上(の記録)は狙える」。レベルアップへの思いが口をついた。

 気温が高くなく、絶好のコンディションでスタート。序盤から速いペースでラップを刻み、東京大会銅のベテラン和田らが少しずつ後退する中、メダル争いは唐沢と走力のあるブラジル勢らに絞り込まれた。

 ガイドランナーとともに走る視覚障害の重いクラスでは、ガイドの交代のタイミングが勝負を仕掛ける一つのポイントだ。2位につけていた唐沢は3000メートルを過ぎ、2人目のガイドの小林光二に代わった所でギアを上げた。1位の選手を風よけに利用しつつ、最終盤に向けてスパートをかけた。「いい位置で受け取ることができた」と小林。懸命に追走したが、世界記録を5秒以上縮めるアグリピノドスサントス(ブラジル)の快走には及ばなかった。

 3位に終わった5月の世界選手権神戸大会後、400メートルや800メートルなど短い距離でスピード強化を図って新境地も開拓し、この日の好記録の要因になった。小林によると、競技歴が7年ほどの30歳の唐沢のピークはまだ先にあるという。「次もそこ(金メダル)を目標にしたい」と唐沢。頂点への歩みを止めるつもりはない。(畔川吉永)

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