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「あっという間に家の周りが泥水に覆われた」「排水溝から水あふれ辺り一面水没」…台風10号

読売新聞 / 2024年8月30日 23時49分

住宅の擁壁が崩れた現場。墓地の墓石も倒されていた(30日、神奈川県小田原市で)=小沢克也撮影

 台風10号の影響で、30日は東日本でも広い範囲で記録的な大雨となった。神奈川県や東京都では土砂崩れや浸水が相次ぎ、市民生活に影響が広がった。

 神奈川県平塚市では住宅街が冠水し、多くの車が水につかった。同市中原のタクシー運転手(69)は午前7時頃、自宅前の駐車場に置かれた車のタイヤが見えなくなったといい、「マンホールや排水溝から水があふれ、辺り一面水没した」と振り返った。

 二宮町では30日朝、町内を流れる葛川が氾濫した。住宅が浸水した男性(72)は「あっという間に家の周りが泥水に覆われた」と語った。小田原市城山では民家の擁壁が崩れ、2階建て住宅が損壊した。

 東京都八王子市でも住宅街にある急傾斜地で土砂崩れが起き、民家のブロック塀の一部が倒壊した。都によると、前夜から30日朝にかけて、新宿区や世田谷区、多摩市などで下水道のマンホールから水があふれた。

 静岡県でも断続的な大雨が続き、県によると、30日午後2時までに静岡市と焼津市で計約500棟の住宅の床下浸水が確認された。

 交通機関への影響はこの日も続いた。国内の空の便は九州や関西発着を中心に日本航空で287便、全日空で346便欠航した。31日も日航22便、全日空39便の欠航が予定されている。

 東海道新幹線は始発から全線で運転を見合わせ、名古屋―新大阪間は午前中に運転を再開したが、東京―名古屋間は終日運休した。

 JR東京駅近くの「バスターミナル東京八重洲」は、バス移動を求める人で混雑した。就職活動と観光で東京に来ていた兵庫県の大学3年生(22)は、予約した新幹線が運休に。バスの切符も確保できず、「これから宿を探さないと」と頭を抱えていた。

 文部科学省によると、東京、神奈川、静岡など29都府県の国公私立学校で計3374校が休校した。

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