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パワハラでなく「指導の範囲」と説明、兵庫県知事の記者会見を見た県職員「非常に言いようのない思いがあった」

読売新聞 / 2024年8月31日 12時38分

斎藤知事らの証人尋問が行われた百条委員会(神戸市中央区で)=八木良樹撮影

 兵庫県の斎藤知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、30日に行われた県議会の百条委員会の証人尋問で、職員らが、告発文書で指摘されていたパワハラ疑惑について証言した。

 公開での証人尋問に臨んだ杉浦正彦・公益財団法人兵庫県まちづくり技術センター理事長は、知事の「机をたたいて激怒する」との疑惑について証言。2021年9月、当時土木部長だった杉浦氏は、報道された内容に関して知事に呼び出されたといい、「『意思決定を、県としてしていないことを(報道で)先に出すのはよくない。許せない』という趣旨の発言だった」と 叱責 しっせきされたことを説明した。

 当時の状況を聞かれ、「(知事が)片手で1回か2回(たたいた)」「両手だったかもしれない」「声は荒らげた」と振り返った杉浦氏。委員から「パワハラではないか」と聞かれると、「机をたたくのは、仕事として必要ない行為。机をたたくことで怒りを表現する必要はなく、口頭で注意すればいい」と答えた。

 同じく公開で質問に答えた野北浩三・東播磨県民局長は、「20メートルほど歩かされただけでどなり散らした」との疑惑に関し、当時の知事の口調は「かなり激しい、強い調子。どなられたという認識だった」と述べた。

 委員から、知事が記者会見などで「指導の範囲」などと説明していることを聞かれ、「指導の範囲内とは思えないような言い方。記者会見を見ていて、非常に言いようのない思いがあった」と語った。

 共産党県議団は30日、県議会として斎藤知事の辞職を求める態度表明を行うよう、浜田知昭議長宛てに文書で申し入れた。

 文書では、一連の問題について「処分ありきの内部調査に対し、批判の声が広がるとともに、告発者の死という最悪の事態を含む混乱に陥っている」と指摘。県議会として知事の疑惑の解明を徹底して行うことが必要としつつ、多くの県民が知事の辞職を求めているとし、「世論を受け止め、不信任決議など、県議会として、とりうるあらゆる手立てにより、斎藤知事の辞職を求める態度表明を行うよう強く申し入れる」とした。

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