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「アマニ油」に注目し社内説得して商品化…TV通販に出演し大ヒット、今度は家族で移住し「気仙沼を売り出す」

読売新聞 / 2024年9月1日 15時6分

「外部の目線で地域を盛り上げたい」と抱負を語る栗山さん(29日、宮城県気仙沼市で)

 宮城県気仙沼市が開設するビジネスサポートセンター「気仙沼ビズ」のセンター長に、製粉大手ニップン(東京)で商品開発などに携わった栗山麗子さん(50)が就任した。食用油「アマニ油」をヒット商品に押し上げた立役者で、全国公募で決定した。業務開始は9月2日から。家族4人で移住した栗山さんは「気仙沼を全国に売り出したい」と意気込んでいる。

 同センターは、地域の事業者支援と活性化を目的にした無料の経営相談所で、「ビズモデル」と呼ばれる。全国に約20か所あり、宮城県内では同市が唯一、2021年に開設したが、昨年4月からセンター長が空席となっていた。

 東京都出身の栗山さんは東京大大学院農学生命科学研究科を修了後、1999年に旧日本製粉に入社した。それまであまり知られていなかった植物の種子「アマニ」の健康成分に着目し、社内を説得してアマニ油として商品化。サプリメントも売り出し、自ら出演したテレビ通販番組では、健康商品部門の1位に輝くなど大ヒットを記録した。

 退職後の2019年10月には神戸市のプロモーションを担う「チーフ・エバンジェリスト」に就任。多様なスキルを持つ首都圏人材と地元企業とのマッチング事業などに取り組んだ。

 気仙沼市が昨年度実施した公募には全国から58人の応募があり、選考の結果、栗山さんに内定。今月、夫と小学生の子ども2人とともに移住した。1年契約で、報酬は月額100万円。

 栗山さんは「気仙沼は水産業を柱に多様な産業がある宝の山。震災後、全国に多くのファンがいるのも強みだ。様々な事業者と連携した経験や、市場の先読みをする力を生かし、地域を盛り上げたい」と語る。

 市外の事業者も相談可能で1回60分、何回でも無料。31日午後1時からは、同センターが入居する「まち・ひと・しごと交流プラザ」で、パネルディスカッションなどの記念イベントを開催する。問い合わせは、同センター(0226・23・2755)へ。

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