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日本最年長メダリスト伊藤智也、支える仲間との目標は世界一…銅メダルに「これで勘弁して」

読売新聞 / 2024年8月31日 20時25分

男子400メートル決勝でゴールする伊藤智也(30日)=古厩正樹撮影

 30日に行われたパリパラリンピック陸上の男子400メートル(車いすT52)決勝で、東京大会覇者の佐藤 友祈 ともき(モリサワ)が56秒26で銀メダルに輝いた。伊藤智也(バイエル薬品)も1分1秒08で銅メダル。

 日本勢歴代最年長のパラリンピック・メダリストになった61歳の伊藤は、本番直前に障害クラスが変わり、惨敗した前回東京大会からの日々を思い出した。「3年間は無駄ではなかった。一度も諦めず、だからこそこうやって帰ってこれた」

 今大会の日本代表175選手で最年長。難病の「多発性硬化症」で下半身だけでなく上半身にも障害があり、症状の進行と闘っている。もちろん加齢による体力の衰えもある。

 走りを支えるのは自身の強い思いのほか、自らテストドライバーとなり、ともに車いすレーサーの開発を進める工業デザイン会社「RDS」(埼玉県)の関係者ら仲間の存在だ。同社の持つモータースポーツのノウハウを投入した最新鋭のレーサーとともに伊藤は疾走した。

 仲間とは世界一を目標に掲げるが、この日は銅メダル。「それでも取らないよりは取った方がいい。これで勘弁していただきたい」と伊藤は笑う。ほんの少し、周囲に恩返しができたと実感した。(畔川吉永)

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