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酷暑の園バス放置死2年、河本千奈ちゃんの父「恨む気持ち残っている」

読売新聞 / 2024年8月31日 21時57分

河本千奈ちゃん(両親提供)

 静岡県牧之原市の認定こども園「川崎幼稚園」で、園児の河本千奈ちゃん(当時3歳)が通園バスに置き去りにされ、熱射病で死亡した事件から9月5日で2年となるのを前に、父親(40)が31日、報道各社の取材にオンラインで応じ、「悔しい気持ちは忘れることはできない」と語った。

 この日、千奈ちゃんの三回忌を行ったという父親は、「仕事に復帰して生活を戻そうとしていても、(園側を)恨む気持ちは消えず強く残っている」と話した。千奈ちゃんと一緒に遊んだ公園を通るときに思い出が重なって涙を流すことがあるという。

 事件は2022年9月5日に発生した。千奈ちゃんは園の駐車場のバスに約5時間にわたって取り残された。車内の温度は40度超で、服を脱いだ状態で倒れており、空の水筒も見つかった。

 降車や所在の確認を怠ったなどとして業務上過失致死罪に問われた前理事長(75)と元担任(49)は、7月にそれぞれ禁錮1年4月、禁錮1年、執行猶予3年の有罪判決が確定した。

 それでも遺族の闘いは続いている。父親は取材に対し、廃園を継続して求めていくとともに、園側に損害賠償を求める訴訟を起こす方針を示した。事件当初からSNSなどを通じて千奈ちゃんを侮辱するような内容の 誹謗 ひぼう中傷を受けていたといい、発信者情報の開示請求を行ったことも明らかにした。父親は「千奈ちゃんは何も悪くなかったことをこれからも訴えていきたい」と強調した。

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