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杉本昌隆八段が弟子・藤井聡太竜王を語る、勝負めし「事前研究が周到」「福井で何を食べるのか注目」

読売新聞 / 2024年9月1日 10時19分

 第37期竜王戦七番勝負第2局(読売新聞社主催、特別協賛・野村ホールディングス)を記念した福井県の「将棋まつり in 一乗谷」(読売新聞福井支局後援)が8月31日、福井市の県立一乗谷朝倉氏遺跡博物館分館で始まった。藤井聡太竜王(22)の師匠・杉本昌隆八段(55)が講演し、師弟のエピソードや、現代将棋にはない駒「 酔象 すいぞう」を取り入れた朝倉 象棋 しょうぎの魅力を語った。(荒田憲助)

 講演会には、県内外から約70人が詰めかけた。杉本八段は、弟子入りした当時小学4年の藤井竜王について、「プロでも思い浮かばない発想をみせていて才能を感じた」と印象を明かした。「順調に伸びれば、谷川浩司十七世名人や羽生善治九段を超えることができるかもと思った」ほどの衝撃だったという。

 2020年の第33期竜王戦の予選トーナメント3組決勝では、藤井竜王と激突し、師弟対決が実現。杉本八段は「勝って、10年乗っている車を買い替えようと意気込んでいた。その車は現在14年目です」と負けを振り返り、笑いを誘った。

 対局中に食べる「勝負めし」では、「藤井竜王は、食事も事前研究が周到。地元のものを意識して選ぶ傾向があるので、福井で何を食べるのかも注目を」と呼びかけた。

 朝倉象棋については、「ほかの駒は取られると相手の戦力になるが、酔象は取られても相手は使えない。『決して寝返らない』という個性があって面白い」と説明した。

 講演後の取材に「竜王戦は最高峰のタイトル戦。一流の指し手を楽しんでほしい。朝倉象棋を発信する機会にもなるはずだ」と述べた。

 会場には、県将棋連盟が指導する入門コーナーや、将棋の駒を彫ってストラップを作るブース、竜王戦を紹介するパネルなども設けられ、将棋ファンや家族連れらでにぎわっていた。

 福井市の会社員女性(48)は「プロ棋士を生で見たのは初めて。藤井竜王の横顔も聞けて、あわら対局が一層楽しみになった」と笑顔で話していた。

朝倉象棋公開対局きょう

 将棋まつりは、1日も午前10時~午後5時に開かれる。午前10時10分からは、和田あき女流二段と脇田菜々子女流初段が朝倉象棋の公開対局を実施。杉本八段が大盤で解説し、山田久美女流四段が聞き手を務める。

 また、同日午前10時からは、酔象を用いた将棋大会「越前朝倉象棋大会」(県将棋連盟主催、読売新聞福井支局など後援)も館内で同時開催される。誰でも無料で参加でき、午前9時半から受け付ける。

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