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京都府の観光客数、コロナ禍前上回る7518万人…昨年・平等院など京都市外が絶好調

読売新聞 / 2024年9月1日 11時23分

 京都府内の昨年の観光入込客数は7518万人と前年から850万人増え、コロナ禍前の2019年(7430万人)を上回ったことが府のまとめでわかった。京都市外への観光需要も増えており、府が観光誘客を進めるエリアが好調だ。(岩崎祐也、岡田優香)

 京都市内を昨年訪れた観光入込客数は5028万1000人となり、19年比で94%まで回復した。市独自の推計による観光消費額は19年比24・3%増の1兆5366億円で、経済波及効果は25・4%増の1兆7014億円だった。

 宿泊客数も12%増の1474万5000人で、うち外国人は調査開始(1958年)以来最高の535万7000人となった。市は「新型コロナの感染症法上の分類が5類に引き下げられたことなどを背景に、観光需要が本格的に回復した」としている。

 市は23年、「持続可能な観光の実現」に向けた観光客の意向調査を実施。「ごみを持ち帰る」「マナーを守る」など、訪問先の地域を思いやる行動を取った日本人は67%だったのに対し、外国人観光客は80・2%に上った。一方、混雑や公共交通機関への不満などを理由に京都観光で「残念なことがあった」とする日本人観光客は43%、外国人観光客は16・3%となった。

 昨年は京都市以外の観光入込客数も2490万人と好調で、19年比で計412万人増加。観光消費額も302億円増の計1211億円となった。

 地域別では▽「竹の里・乙訓」(長岡京市など3市町)126万人(前年比11万人減)▽「お茶の京都」(宇治市など12市町)932万人(同122万人増)▽「森の京都」(亀岡市など5市町)938万人(同96万人増)▽「海の京都」(舞鶴市など7市町)591万人(同33万人減)――だった。

 前年から大幅増となったエリアでは、コロナ禍で中止された茶摘み体験や平等院(宇治市)などの社寺の人気が目立ち、特産品を売りにした道の駅や「サンガスタジアム by KYOCERA」(亀岡市)などの利用客も増えた。

 府と京都市は8月23日に市役所であった府市トップミーティングで、市内の有名観光地以外を巡る観光周遊策を発表した。

 キャッチコピーは「まるっと京都」で、事業者から山科区―伏見区醍醐地域や右京区京北地域―南丹市美山町などを巡るモデルツアー案を集め、9月から販売を開始する。

 インフルエンサーらによる視察旅行で魅力をアピールし、観光地の分散を促すアイデアも出され、府は効果を検証し、府域全体に波及させたい考えだ。

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