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必勝態勢の狼煙スライド登板で戸郷ぶつけたが6回2死で突如崩れる…阿部監督「全員が野球の怖さ今日、知れた」

読売新聞 / 2024年9月1日 6時0分

力投する先発の戸郷(31日)=大塚直樹撮影

 阪神4―2巨人(セ・リーグ=31日)――阪神が逆転勝利。2点を追う六回、佐藤輝が3ランを放った。粘投の才木が11勝目。巨人は五回まで被安打1の戸郷が六回に崩れ、打線も二回以降は抑え込まれた。

          ◇

 2―0で迎えた六回二死一、二塁。阪神・佐藤輝の打球は、左中間席へスライスしながら伸びていった。逆転3ランに敵地のファンが歓声を上げる中、マウンドで首をかしげたのは、巨人の戸郷だ。

 五回までわずか1安打に抑えながら、突如つかまった。

 二死走者なしからだった。森下に2球目の直球を中前打とされ、続く大山に死球。迎えた佐藤輝に1ボール1ストライクからの3球目、真ん中低めの150キロを捉えられた。前川、梅野、木浪にも安打を許し、4点目を失って降板。制球がやや甘くなったところで踏ん張れず、「リードを守りきれなくて悔しい」と言った。

 首脳陣はこの阪神戦に戸郷を当てることにこだわった。前回登板から中7日にずらし、台風の影響で過酷な移動となった中、30日の登板が中止になっても、スライドしてぶつけた。「阪神、広島には勝てる投手を当てていく」(阿部監督)と、上位との直接対決に照準を合わせたからだ。

 解禁を明言したリリーフ3連投も、戸郷とリーグトップ12勝の菅野をフル回転で起用することが念頭にある。「中4日とかで使う」と阿部監督。2人の投げるイニングが短くなっても、勝つためにつぎ込む。この日のスライド登板は、必勝態勢に変わる合図でもあった。

 痛い逆転負けだ。ただ、首脳陣の信頼は揺るぎない。「本人が一番悔しいと思う。今日も気合が入っていたし、ボールにすごい気持ちが乗っていた」と杉内投手チーフコーチ。残り25試合。エースとして、総力戦の先頭に立ってもらう。(福井浩介)

巨人・阿部監督「(戸郷が六回二死から崩れ)全員が野球の怖さを今日、知れたしね。すごく怖いなと思った。(二回以降得点できず)そこが一番だと思うし、あれだけヒットを打っても2点しか入らなかった」

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