1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

戦争犯罪で逮捕状のプーチン大統領、ICC加盟のモンゴル訪問へ…「ルール無視」で逮捕しない約束か

読売新聞 / 2024年9月1日 18時46分

プーチン大統領(AP)

 ロシアのプーチン大統領が3日、モンゴルを公式訪問する。モンゴルはプーチン氏に戦争犯罪の疑いで逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)の加盟国でプーチン氏の加盟国訪問は、逮捕状が出て以来初めてとなる。両国は逮捕しないと約束したとみられ、加盟国の「ルール無視」は、法の支配の強化を目指すICCにとって痛手になりそうだ。

 露大統領府の発表では、プーチン氏の訪問はモンゴル側の招請によるもの。1939年に旧日本軍とモンゴルを支援した旧ソ連軍が武力衝突したノモンハン事件から85年となるのに合わせた式典に出席する。

 モンゴルは、石油製品の9割超をロシアに依存し、ウクライナ侵略後もロシアと一定の関係を保っている。

 ICCは昨年3月、ウクライナ侵略を巡り、ロシアによる子供の強制移送が戦争犯罪にあたるとして、プーチン氏らに逮捕状を出した。ICC加盟国のモンゴルには、プーチン氏が入国すれば逮捕する義務がある。

 ウクライナ外務省は30日、SNSに「モンゴル当局に逮捕状の執行を求める」と投稿した。ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は30日、記者団に、モンゴルが加盟国である点は「心配ない。モンゴルと素晴らしい対話をしている」と語り、逮捕状の扱いを協議したことを示唆した。

 プーチン氏は逮捕状が出て以来、外遊はICC非加盟国に限ってきた。昨年8月のBRICS首脳会議で、加盟国の南アフリカを訪れるかどうか注目を集めたが、結局、対面出席は見送った。今年5月の5期目就任以降も、外遊先は中国や北朝鮮のほか、旧ソ連各国などに限定している。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください