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ガザでポリオのワクチン接種始まるが、対象地域以外では戦闘継続…25年ぶり感染確認

読売新聞 / 2024年9月1日 19時41分

1日、パレスチナ自治区ガザ中部ディール・アルバラハでポリオのワクチン接種を受ける子どもたち=本紙通信員撮影

 【エルサレム=福島利之】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ中部で1日、ポリオ(小児まひ)のワクチン接種が始まった。イスラエル首相府は8月31日、「接種のための人道回廊を認めただけだ」との声明を出しており、対象地域以外では戦闘が続いている。

 ガザの本紙通信員によると、ガザ中部ディール・アルバラハの診療所には1日早朝から、子どもを連れた母親らの長い列ができた。付近では朝から戦闘は起きていないという。

 3歳のアヤちゃんら4人の子どもを連れてきた母親ディーナ・ハマダさん(32)は「ワクチンが子どもたちの命を守ってくれたら」と期待した。しかし、付近の下水は逆流し、ゴミは散乱している。ハマダさんは「こんな衛生環境でどうやって子どもの健康を守ったらいいのか」と頭を抱えた。

 ガザでは8月中旬、乳児のポリオ感染が25年ぶりに確認され、世界保健機関(WHO)が8月29日、人道的な戦闘休止に合意したと発表した。予防接種は、10歳未満の子ども約64万人を対象としている。

 WHOによると、ワクチン接種はガザ中部では1日から4日(予備日1日含む)の午前6時から午後2時まで行われる。南部では5~8日、北部では9~11日に実施される計画だ。

 ガザの保健当局によると、8月31日はガザ5か所で攻撃があり、89人が死亡した。4人の子どもを診療所に連れてきた父親ムハンマド・ハリールさん(34)は「私たちはイスラエル軍の攻撃と、感染症が広がるのにおびえながら生き延びている」と語った。

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