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24歳で急成長の窪田幸太、悔しい「銀」…表彰式後「次はもう少し良い位置に立ちたい」

読売新聞 / 2024年9月1日 20時13分

競泳男子100メートル背泳ぎで銀メダルを獲得した窪田幸太(8月31日、パリ郊外で)=木佐貫冬星撮影

 パリ・パラリンピックは大会第4日の8月31日、競泳の男子100メートル背泳ぎ(運動機能障害S8)決勝が行われ、窪田幸太(24)(NTTファイナンス)が1分7秒03で銀メダルを獲得した。

 100メートル背泳ぎのゴール直後、窪田は右手でプールの壁をたたいた。狙ったのは金メダル。2位の結果を素直には喜べず、「悔しい気持ちの方が強い」と何度も繰り返した。

 スタート直後のバサロ泳法でスピードに乗り、序盤はトップ争いを演じた。1位と僅差の2番手で折り返し、強化してきた後半に粘る展開は想定通り。しかし、最終盤でややペースを落とし、1位とは1秒45差でのゴール。自己ベスト(1分5秒56)に近い記録であれば金に手が届いただけに、「出しきれなかった」。世界の2位でも納得しない、その言葉にトップスイマーとしての自負がのぞいた。

 生まれつき左腕の機能が弱く右腕だけで水をかく。水をかくタイミングに合わせて両足をそろえたキックを打ち込む泳ぎを2年前に導入し、大幅に記録を縮めた。「両足キックが1回入ることで、伸びるように上体が前に乗る。その間に休めるし、体が沈むのも防げる」と鷲尾拓実コーチ。体力を温存できるから課題の後半も失速が減った。東京大会は決勝進出が目標で5位。今回は銀メダルにも「悔しい」。その違いに急成長ぶりが表れている。

 表彰台でようやく頬を緩めたが、「次はもう少し良い位置に立ちたい」。隠しきれない金への思いが4年後につながっていく。(森井智史)

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