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シャトレーゼがワイン事業拡大、サッポロのワイナリー取得へ…幅広い客層のファン獲得図る

読売新聞 / 2024年9月2日 10時10分

シャトレーゼHDが取得予定のサッポロビール「グランポレール勝沼ワイナリー」(8月26日、山梨県甲州市で)

 菓子製造販売会社「シャトレーゼ」を傘下に持つ「シャトレーゼホールディングス(HD)」(甲府市)は、サッポロビール(東京都)が甲州市内に所有するワイナリーの土地や建物を取得する。大手飲料メーカーの持つ大規模な生産環境を譲り受け、ワイン生産の拡大を目指す。(山岸愛花梨)

 取得するワイナリーは、「グランポレール勝沼ワイナリー」(甲州市勝沼町綿塚)。サッポロが1976年に稼働を始め、年間約54キロ・リットルのワインを生産できる。生産拠点を岡山県内に集約する同社の方針により来年5月までに閉鎖する予定で、閉鎖後にシャトレーゼHDが譲り受けることになった。

 今回、譲渡されるのは、約1万7000平方メートルの土地と、地上3階・地下1階建ての建物、醸造に必要な設備の一部。これらは、同社が持つ県内2か所のワイナリーのうち、手狭なため移転先を探していた「シャトレーゼ勝沼ワイナリー」(同市勝沼町勝沼)の新天地として活用する予定という。大規模な生産環境で、ワインの生産量増加につなげたい考えだ。

 旧勝沼町に設立された「大和アイス」などが合併し、1967年にできた「シャトレーゼ」は、ケーキなどの菓子を主軸としてきた。2000年以降は、ゴルフ場やホテルの運営のほか、ワイン事業などに乗りだして業務の多角化を進めており、運営する店舗や施設でも菓子やワインを提供するなど相乗効果を高めてきた。子どもでも手に取りやすい菓子から、大人がたしなむワインまで各施設に用意することで、幅広い客層に自社のファンをつくることを目指している。

 生産したワインは国内外のコンクールで受賞するなど実績を積んでいて、生産の拡大により、更なる収益向上につながると判断した。

 広報担当者は「勝沼という場所はシャトレーゼの『祖業の地』。そこで生産環境をより良く出来ることは、ワイン事業が新たなステージを迎えることになるため、非常に喜ばしい。本格的なワイン事業で実績を積んでいきたい」と話している。

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