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24時間テレビ「台風でもマラソン」かたくなに実施のワケ 土砂降り、水浸しでも走る

J-CASTニュース / 2024年9月1日 14時50分

24時間テレビ「台風でもマラソン」かたくなに実施のワケ 土砂降り、水浸しでも走る

メイン会場の国技館

日本テレビ系「24時間テレビ47」(2024年8月31日~9月1日)で、恒例のチャリティーマラソンが、台風の影響が残るなか実施されている。お笑い芸人・やす子さんは1日朝、当初走っていた日産スタジアムを出て、メイン会場である国技館に向かった。

この日の正午、台風10号は熱帯低気圧に変わったが、首都圏の天候は不安定なまま。やす子さんが走っている際に大雨に打たれたり、水浸しの悪路を進んだりと、ひどいコンディションだ。

大雨に警戒、発雷確率が高いなか

やす子さんは正午過ぎ、神奈川県川崎市の多摩川河川敷の道を進んでいた。気温は30度に満たないが天気が変わりやすく、雨が降ったりやんだり。短時間ながら土砂降りになる場面もあり、やす子さんは走り・歩きを繰り返していた。舗装されている箇所は良いが、時折大きな水溜まりがあり、ほぼ冠水している場所も。それでも歩みを止める様子はなかった。

1日の天気予報を総合すると、台風が熱帯低気圧に変わっても大雨の警戒は必要で、首都圏では発雷確率が30~50%と高い。例年だと、マラソンのゴールは番組が終了する21時前と夜間になることが多い。マラソンが終わるまではまだ長時間残っており、天気が急変する恐れもある。

インターネット掲示板やXには、やす子さんを応援する声が少なくない。一方で、なぜそこまでマラソンにこだわるのか、悪天候でもマラソンを中止しないテレビ局の姿勢に首をかしげる向きもある。

24時間テレビでチャリティーマラソンが始まったのは、1992年。番組自体は1978年が第1回なので企画としては後発だが、今回で33回目を数え番組の「目玉」となった。数多くのタレントやアスリートが挑戦し、新型コロナウイルスの感染拡大期は、公道を走る方式を変えつつも、著名人が走る企画自体はやめなかった。

ランナーはマラソン経験者やアスリートもいれば、そうでない人も選ばれている。走行距離はまちまちだが、1人で100キロ以上を走破するケースは少なくない。また萩本欽一さん(当時66歳)や徳光和夫さん(当時70歳)のように、高齢での長距離マラソンにチャレンジした例もある。

野球やサッカーは行われた

今回のチャリティーマラソンは、台風の影響下での実施となった。8月31日は、プロ野球やJリーグの試合で、愛知県や静岡県で予定されていたゲームは中止になったケースがあるものの、首都圏では予定通り行われた。この辺も、マラソンを行う判断材料のひとつになったのだろうか。

とはいえこの日、日産スタジアム内を走るやす子さんの映像では、時に激しい雨に打たれながら黙々と走る姿もあった。日本テレビが「中止」という選択肢をとらない理由は何なのか。

「東洋経済オンライン」2022年8月27日付記事で、コラムニストの木村隆志氏が「『24時間テレビ』マラソンに感じるモヤモヤの正体」と題した記事で、マラソンを放送する最大の意義をこう指摘している。

「クライマックスを中心に『視聴率が取れる』からであり、『それが募金につながる』からと言えます」

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