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生後初の便、消化管や心臓の病気の診断に活用期待…たんぱく質の種類や量に違い

読売新聞 / 2024年9月2日 8時17分

 新生児が初めて出した便を解析した結果、先天性の消化管や心臓などの病気の有無で含まれるたんぱく質の種類や量が異なったとの調査報告を東京大などの研究チームがまとめた。病気を早期に診断する新たな検査法の開発につながる成果として期待できるという。論文が科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に掲載された。

 生後最初の便は「胎便」と呼ばれ、母親のおなかの中にいる時につくられる。粘り気のある黒っぽい便で、多くは出生から24時間以内に排出される。

 チームは、東大病院で2019年10月~21年3月に生まれた259人の胎便を解析。消化管、心臓、染色体異常、感染症で先天性の病気を持つ新生児と、病気ではない新生児の胎便を比べたところ、たんぱく質の種類や量に違いが出た。

 解析対象とした病気は、現在、主に採血で診断や原因の特定を行っている。研究責任者の渡辺栄一郎・群馬県立小児医療センター外科部長は「採血よりストレスのない便検査で病気を早期に発見する診断法につなげたい」話す。

須田 わたる ・理化学研究所共生微生物 そう 研究チームチームリーダーの話 「国内で初となる胎便の本格的な研究成果で、赤ちゃんの成長に伴う腸内環境の変化の解明にも役立つだろう」

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