イスラエル各地で、人質解放と即時停戦求める大規模デモ…「人質は政府によって見殺しにされた」

１日夕、エルサレム西側の路上で、人質解放を求めて路上に座り込むデモ隊＝福島利之撮影

　【エルサレム＝福島利之】パレスチナ自治区ガザの最南部ラファの地下トンネルからイスラエル人の人質６人の遺体が見つかったことを受け、イスラエル各地では１日夜、イスラム主義勢力ハマスからの人質の解放や即時停戦を求める大規模なデモが起きた。

　エルサレム西側の路上では、数百人のデモ隊が路上に座り込んで交通を止め、排除しようとする警察ともみ合いになった。「即時停戦を」と書かれた看板を持ってデモに参加したＩＴ会社員ポーリン・サムエルさん（２９）は「人質はイスラエル政府によって見殺しにされた。こんな戦争はすぐに終わらせないと全ての人質が殺される」と憤った。

　人質の家族会によると、残る人質は１０１人で死者を含むという。人質解放が進まないことに対して、ベンヤミン・ネタニヤフ政権への国民の不満が高まっている。