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ボッチャの遠藤裕美、女子個人初の「銅」メダルに笑顔の輪…母と二人三脚でつかんだ快挙

読売新聞 / 2024年9月2日 13時10分

ボッチャ女子個人で銅メダルを獲得し、喜ぶ遠藤裕美(1日、パリで)=須藤菜々子撮影

 パリ・パラリンピックは1日に行われたボッチャ女子個人(脳性まひBC1)3位決定戦で、遠藤裕美(福島県協会)がバミューダ諸島の選手を7―0で破り、銅メダルに輝いた。個人戦は今大会から男女別となり、女子選手の個人種目でのメダル獲得は日本勢初。

「火ノ玉ジャパン」の応援にニコニコ

 3位決定戦を制した遠藤が、試合を見守った日本代表「火ノ玉ジャパン」の仲間や観客らに向かってニコニコと手を上げて応えた。杉村英孝(TOKIOインカラミ)が「いつも明るくメンバーを和ませてくれるのが大きな魅力」と話す、チームのムードメーカー的存在。そんな遠藤のメダル獲得に、笑顔の輪が自然と広がった。

 前回2021年東京大会までボッチャの個人戦は男女混合で行われ、日本の女子選手の個人種目でのメダルはなかった。男女別になって初めて迎えたパラリンピック。障害のより重い脳性まひBC1の女子個人戦には12人が参加した。

得意の「ロング」で3位決定戦制す

 遠藤は1次リーグ2連勝で首位通過し、準々決勝ではクロアチア選手に7―0で快勝。準決勝でシンガポール選手に1―5で負けたが、気持ちを入れ直して3位決定戦へ。バミューダ諸島の選手との一戦は、遠藤がコートを広く使う得意の「ロング」の攻防で優位に立って7―0で勝利した。「苦しい場面もあったが最後まで諦めず、パリの地で試合が出来た。応援が力になった」と喜んだ。

女子選手の発掘にも弾み

 福島県出身の38歳。先天性の脳性まひで車いす生活となり、24歳で本格的に競技を始めた。BC1は競技アシスタントが認められていて、遠藤は母親のさとみさん(59)との二人三脚で快挙を達成した。日本ボッチャ協会は女子選手の発掘・育成を積極化しているが、この流れにも勢いをつけるメダルとなりそうだ。(畔川吉永)

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