難民選手団の旗手が「銅」、カメルーンからガイドランナーと逃れて悲願のメダル
読売新聞 / 2024年9月2日 11時59分
【パリ=森井雄一】パリ・パラリンピック開会式で、難民選手団の旗手を務めたギヨームジュニオル・アタンガナ選手(25)が1日、陸上男子400メートルで銅メダルに輝いた。難民選手団のメダリストは、テコンドー女子で銅メダルを獲得したザキア・フダダディ選手に続いて2人目となる。
「歴史に自分の瞬間を刻むことができて光栄」
視覚障害を持つアタンガナ選手は2021年の東京大会にカメルーン代表として出場したが、メダルまであと一歩届かなかった。五輪を含め難民選手団で初めての男性メダリストとなり、「歴史に自分の瞬間を刻むことができて光栄」と喜んだ。
カメルーンでは2017年以降、分離独立派と治安部隊の衝突が繰り返され、国境地帯では武装集団による襲撃や誘拐が頻発している。アタンガナ選手は22年、競技を安全に続けるため、ガイドランナーのドナード・ニャムジュアさんと英国に逃れた。当初は英国に知り合いもおらず、身分証もない不安定な状況だった。寒さも身にこたえたが、パリを目指しトレーニングに集中した。
今大会を前に「世界中の難民の代表であり、難民問題への意識を高められる」と語ったニャムジュアさんの思いは、二人三脚で歩んだアタンガナ選手にも共有されている。悲願のメダルを手にし、世界各地で避難生活を強いられる人びとに対し「難民でも様々なことができると信じ、前向きに過ごして」と語りかけた。
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