イラン元大統領のヘリ墜落死、複雑な気象条件で発生した濃霧が主因…軍統合参謀本部が最終報告書

墜落死したライシ大統領（当時）＝ロイター

　【テヘラン＝吉形祐司】イランのエブラヒム・ライシ大統領（当時）ら搭乗者８人が死亡した５月のヘリコプター墜落について、軍統合参謀本部は１日、複雑な気象条件による濃霧の発生が主な原因だったとする最終報告書を発表した。

　報告書は、整備不良や破壊工作、軍事的な攻撃や暗殺の可能性を排除した。現地で春に起きやすい気象条件で、濃い霧の塊が形成されて山頂付近まで達し、ヘリが山に衝突したと結論づけた。