新潟・上越市長の不信任決議案を否決…「工場は高卒レベルが働く」と不適切発言

中川幹太・上越市長

　新潟県上越市の中川幹太市長（４９）が「工場は高校を卒業したレベルの皆さんが働く」など学歴差別と取られかねない発言をした問題を巡り、中川市長に対する不信任決議案が２日、市議会に提出された。採決の結果、賛成１１票、反対２１票で、賛成が議決に必要な出席議員の４分の３以上を下回り、否決された。

　採決後、中川市長は取材に応じ、不信任決議案の提出を重く受けとめるとした上で、「職責を果たしていきたい。市政発展のため全身全霊を尽くす」と述べた。

　中川市長は６月の市議会本会議で、企業誘致に関する一般質問に対し、市内に工場がある大手化学メーカーを挙げ、「頭のいい方だけが来るわけではない」などと発言し、後に撤回して謝罪した。決議案は「市政の混乱と市民の信頼を失墜させたことに対する政治的、道義的な責任は免れない」としていた。