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視覚障害スプリンター36年ぶりメダル、川上秀太の目標は「パラ世界記録」と「健常者の日本選手権」

読売新聞 / 2024年9月2日 19時38分

男子100メートルで銅メダルを獲得した川上秀太(左)(1日)=ロイター

 1日に行われたパリパラリンピック陸上の男子100メートル(視覚障害T13)決勝で川上秀太(アスピカ)は10秒80で銅メダルを獲得した。

 初出場の川上は、4位との差がわずか「0秒005」という壮絶な3位争いを、ゴール前で胸を突き出す「フィニッシュ」で制した。日本パラ陸上競技連盟によると、視覚障害クラスの短距離では、ソウル大会以来、36年ぶりのメダルとなった。

 レースは、パラリンピック新記録で優勝したアルジェリア選手ら2人が先行する展開となった。「金メダルを目指す」と臨んだだけに、焦りを覚えてもおかしくなかったが、「自分のレースをやりきるしかなく、もう一段階集中が高まった」。

 ゴール前は、ベストタイムが近い豪州選手との一騎打ち。昨年6月のレースでフィニッシュを決めて左太ももを肉離れし、以降は温存していたが、「決勝限定」で使った。

 レース直後は自分の順位が分からないまま同走の選手たちと健闘をたたえ合い、銅メダル獲得は、報道陣に教えられて初めて知った。決勝の10秒80は予選と同タイムで「めちゃめちゃ悔しい。もうちょっといいタイムでいきたかった」と振り返った。

 陸上は中学から始め、高校時代のベストは11秒55と「平凡」な選手だった。地元の福井工業大(福井市)の陸上部で内藤景監督の指導を受けて力をつけ、在学中に0・6秒短縮。社会人では、健常者とパラの両方の大会に出場し、ベストは10秒61まで伸びた。

 現在は10秒70のアジア記録保持者で、レース後には「パラの世界記録と健常者の日本選手権出場、両方を目指したい」と話した。

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