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妻がメタノール中毒死、被告の「第一三共」元研究員「妻が摂取」「殺意抱いたことない」…東京地裁で初公判

読売新聞 / 2024年9月2日 22時45分

吉田佳右被告

 妻にメタノールを摂取させて殺害したとして殺人罪に問われた製薬大手「第一三共」の元研究員、吉田 佳右 けいすけ被告(42)の裁判員裁判の初公判が2日、東京地裁(坂田威一郎裁判長)であった。吉田被告は「妻に殺意を抱いたことはなく、メタノールを摂取させたこともない。私は無実です」と述べ、起訴事実を否認した。

 起訴状では、吉田被告は2022年1月14~15日頃、東京都大田区の自宅マンションで妻の容子さん(当時40歳)にメタノールを摂取させて殺害したとしている。

 メタノールはアルコールの一種で工業用の溶剤などに用いられる無色透明の液体。口から摂取すると少量でも死に至る可能性がある。検察側、弁護側とも、容子さんの死因がメタノール中毒であることに争いはなく、吉田被告が容子さんにメタノールを摂取させたかどうかが争点となっている。

 検察側は冒頭陳述で、吉田被告が容子さんの死亡前にメタノール2リットルを自身の研究室に持ち込んでおり、入手できる立場にあったと指摘。容子さんが愛飲していた焼酎のパッケージに、メタノールが含まれていた可能性を示す痕跡も残っていたとし、「吉田被告が摂取させた」と述べた。

 また、夫婦仲が悪く、容子さんから子どもの前で「気持ち悪い」と罵倒されたり子どもと話をさせないようにされたり、吉田被告に殺害の動機があったと言及。死亡直前に 嘔吐 おうとするなど異常行動があった容子さんを丸1日放置したと指摘した。

 一方、弁護側は冒頭陳述で「容子さんが自分でメタノールを摂取した可能性がある」と訴えた。容子さんがインターネットで自殺に関連した検索をしたり、自宅周辺でメタノールが含まれた商品を購入したりした可能性があると主張。119番通報が遅れたのは、吉田被告が容子さんの体調不良の原因を二日酔いと考えたためなどと反論した。

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