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自民党総裁選で神奈川「3分裂」の様相、「誇らしいこと」だが…「誰を支持すればいいのか分からない」

読売新聞 / 2024年9月3日 7時30分

 自民党総裁選(12日告示、27日投開票)を巡り、神奈川県内の国会議員の支持動向が3分裂の様相を呈している。県連会長で初挑戦となる小泉進次郎・元環境相(43)、3度目の総裁選に挑む河野デジタル相(61)が首相経験者の支持を後ろ盾にそれぞれ出馬するほか、県内を地盤とする重鎮の甘利明・前幹事長が小林鷹之・前経済安全保障相(49)を支援する見通しとなっている。

 「前回同様の支援のお願いに来た。しっかり頑張っていきたい」。河野氏は2日、同県庁で開かれた党県議団の会合に出席し、こう支援を呼びかけた。

 河野氏は岸田首相に敗れた2021年総裁選で、1回目の党員票382票のうち、約44%の169票を獲得した。県内の得票率は66%に上り、圧倒的な強さを示した。しかし今回は、応援を受けた小泉氏や、県内選出で大きな影響力を持つ菅前首相の支援は見込めない。河野、小泉両氏が石破茂・元幹事長(67)も交えた「小石河」の一角として連携したのとは一変し、小泉氏らと激しく競い合う展開になるとみられている。

 河野氏は、自身が所属する麻生派を主な支持基盤としているが、麻生派も一枚岩ではなさそうだ。同派の甘利氏は経済安全保障政策などで連携してきた小林氏を高く評価しており、8月30日に面会した前駐日米大使のウィリアム・ハガティ上院議員には「(小林氏が)もし首相になったら、真っ先に会いに行くように勧めておく」と語った。

 河野氏が県議団に支持を求めた約30分後、小泉氏も県庁内で党県議団に支援を訴え、「神奈川から日本を変える。地方の思いを背負い、勝ちたい」と記者団に語った。県内の分裂含みの状況について問われると、「神奈川県の人材や政策の幅広さを発信する機会にしたい」と強調した。

 小泉氏は菅氏と、党派閥の政治資金規正法違反事件を受けた党改革を巡り「脱派閥」で足並みをそろえた。県内の無派閥議員は8人に上り、小泉氏は菅氏のほか、無派閥の中堅・若手の支援を背景に、議員票と党員票の獲得を目指している。

 総裁選に同県内から2人の候補者が出馬することについて、地元県議は「誇らしいこと」(県連の梅沢裕之幹事長)と受け止めているが、一部の国会議員からは「誰を支持すればいいのか分からない」と苦慮する声も上がっている。

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