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組長ら3人射殺で指名手配も時効成立、75歳の男を名誉棄損容疑で逮捕…虚偽内容の文書を配布

読売新聞 / 2024年9月3日 5時0分

長崎県警察本部

 長崎県警は2日、同県諫早市、無職の男(75)を名誉 毀損 きそん容疑で逮捕した。捜査関係者によると、男は1985年、指定暴力団山口組の竹中正久・4代目組長ら3人を射殺した疑いで指名手配されていた人物だという。射殺事件は時効が成立している。

 発表によると、男は今年2月下旬、同県松浦市の飲食店で、当時30歳代だった知人男性について「正月明けから連日はしゃいでいる」などと虚偽を書いた複数の文書を客らに配り、男性の名誉を傷つけた疑い。男性はすでに死亡しているが、関係者が告訴していた。県警は男の認否を明らかにしていない。

 射殺事件は85年1月26日夜に発生した。山口組と対立して分裂した一和会系組員らが、大阪府吹田市で竹中組長らを襲撃して殺害。事件を機に「山一抗争」と呼ばれる双方の抗争が各地で激化し、87年までに警察官や市民も含む多くの死傷者を出した。

 男は事件に関わったとして警察庁が公開手配していた。捜査関係者は取材に「今後、事件について任意で事情を聞くことはできる」としている。

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